園長から伝えたいこと

💐🌹💕✨

もうすぐ卒園式

年少さんと年中さんが
描いてくれた
にじみ絵で作った祝い花💐
準備できました😊
🎎✨🩷

✨ひな飾り✨

玄関に飾りました☺️

#ひな祭り #ひな飾り #1年早い #学校法人福島わかば幼稚園

幼児期の食育ってなんだ???ということについて書いてみました。

春から始まった一年が、新しい春の訪れとともに終わりました。桜のつぼみも膨らんで、また新しい一年が始まります。とても嬉しいことです。

長い間幼稚園で働いていて思うのは、同じ一年は一度もない、ということです。あたりまえのことなのですが、そのことをことさら意識するかしないかで、生き方も働き方も人とのかかわりもすべて違ってくると思っています。

たとえば、同じ一年はないとしても、幼稚園という幼児教育の場で、全て同じことを同じやり方で繰り返すことは簡単にできます。たとえもっと良い方法や教材があって、いくらでも環境を改善できる、としてもです。

同じ一年はない。一年が終わるこの時期に心を引き締めて、同時に新しい年度に大きく期待しながら、短い春を満喫したいと思っています。

さて、最近、「食育」という言葉について改めて考える機会がありました。検索すればすぐに食育とはこういうことですよ、という文章も動画も出てくると思いますが、ここでは、私が考える食育について、書いてみます。

幼稚園での食育を、食べ物を使って何かすること、と捉えている園も見受けられ、首をかしげる機会が何度かありました。

例えば、カップに市販のコーンフレークとアイスクリームと生クリームを交互に入れてチョコスプレーをかけたらパフェができます。簡単に作れておいしいし楽しいと思います。近所で採れた果物を飾れば地域の農業を知る機会にもなるでしょう。準備やエプロンを自分で身に付けるなどの経験もできます。
食を通じて自分の住む地域や世界を知ることもできますから、食育の概念はどこまでも広く捉えることができます。

でも、肝心なのは、幼稚園でやらなければならない食育です。人生100年時代を生きる人間の育ちの根っこを太く長くするための食育とは何をすればいいのか。

私は、「食育とは食で人を育てること」だと捉えています。育てたいものとは、「自分の夢を叶える努力ができる人間に育つための、幼児期の身体と心」です。それは、自分の体に必要でかつ安全な食を自ら選ぶ力を育てることでもあります。

そのために幼稚園できることは、その時に子どもが置かれている環境において、体に必要な安全でおいしいごはんを提供してしっかり食べてもらうこと。それが、私が考える「食育」です。

幼稚園内に厨房を作って給食を提供しようと準備を始めたのが、原発事故から1年が過ぎた頃でした。家庭の食生活が変化し、おかずに家庭の味が一品もない、というお弁当も珍しくない時代になっていたことに加え、放射線被害による食材への不安と体への悪影響という、食育=食で育てる、ということを家庭はもちろん、もはや政治でも難しい状況でした。

避難者続出で園児も減少し先もどうなるかわからない状況でもありました。相当な資金も必要でしたので、悩みましたが、故須田正男園長と相談して、安全でおいしくて体に良い昼食を幼稚園という教育の場で今すぐに提供しなければ、と決断しました。
そして、平成25年の春、厨房が完成しました。福島わかば幼稚園は、福島市の私立幼稚園初の、園内厨房を完備して給食提供する幼稚園となったのです。

当時は放射線の心配があったので、県外の食材を使っていました。
放射線デトックスに良いとされる味噌や、納豆、塩麴などの発酵食品を多く取り入れ、雑穀の入ったご飯や、10種類の具材が入った具沢山汁、日本の伝統行事や二十四節気にちなんだ料理、日本各地の郷土料理、豆や黒糖を使ったデザート、乳製品よりも野菜でカルシウムがとれるようにし、添加物の多い加工食品は使用しないで、ハンバーグなどもすべて園内で手作りしてもらっています。そして、家庭で食べる頻度の高いパンはあえて提供しないことにしました。

アレルギーの心配から、途中で給食としては提供できないとされてしまった食材もありますが、委託会社への提案と厨房との相談を繰り返して、上記のような内容の食を提供し、食で人を育てる教育を継続しています。

さて、お昼ご飯の一食を幼稚園の教育として担うとして、あとの二食は家族の笑顔と共に、お手伝いもしてもらいながら、賑やかに食卓を囲んでいただければと思います。
それが、家庭での最良で最強の食育であることは間違いないでしょう。

アート教育であらゆる角度からものを見て思考する力を育て、食育で自ら食を選ぶ力を育てます。

アート教育と食育を筆頭に、今年は頭の中の楽しい企画をどんどん実現して行きます。

 

 

アートと教育と幼稚園

本日卒園された園児の皆様

おめでとうございます。

ここに美術講師からのメッセージとして書かせていただきます。

 

今回の卒園制作は、画家の大竹伸朗の作品から影響を受け、制作を始めました。

集積と構築と破壊

かのパブロピカソは、「すべての創造は破壊から始まる」と言っていたそうです。

思えば、3歳で入園してきた子供たちも最初は、なんでも集めたり壊したりすることから始まっていました。

そこから構築するようになり、大人になるにつれて何かを創り上げることに夢中になることでしょう。

でも、ここで培ったアートを通した考え方は、少しばかり違うはずなのです。

壊すと創るは、同義だということを制作を通して学んだはずなのです。

創り上げる、それは、既製品を並べ立てることではないのです。

既製品の考え方を自分なりに分解して、自分の表現として再構築することが創り上げることです。

ニュースやSNSで流れる噂話を自分のことのように話すのは違います。

誰かの意見に惑わされ、みんながそう思うならと忖度することも違うのです。

 

「あなたはどう感じるのか」

 

深く理解し、深く物事に触れる中で大事にしてほしい感覚です。それこそが再構築されたあなたの表現の原石です。

さて、あなたは今何を感じているでしょうか。

時に人に騙され、流され、自分を見失う日も来るでしょうか。

でも、忘れないでいてほしいのは、いつでもアートはあなたが表現するとき、考えるとき、行動を起こすときに味方になってくれます。

あなたがあなたらしく、誰かに愛されること、自信をもって表現できることを望みます。

では、新しい水夫の皆さん、古い船に揺られて旅に出てください。

その航海が後悔のないものになりますように(笑)

美術講師 草野志門

今、みなさんにお伝えしたいこと(長文です)

1.新型コロナウィルス感染症に係るあれこれ

年末近くになって、新型コロナウィルスに感染する方がまた増えてきました。

近隣の幼稚園や学校で学級閉鎖が相次いで、学年閉鎖や園閉鎖というところもあったようです。
当園でも、11月に初めて1クラスを1日学級閉鎖にしましたが、先週末もまた別の学年で1クラスを1日学級閉鎖しました。昨日は別の1クラス早退のご協力をお願いしました。
日頃から保護者の皆さまと一緒に予防策を取っているため、閉鎖も1日で済んでおり、クラスターの発生はありません。

さて、療養期間、濃厚接触者、そして検査はいつやれば結果に反映されるのかなど、国の基準が変化しているおります。どれか正解かは、感染や家族の状況その他、細かいところは状況に応じて判断するとしか言いようがありません。

実際に、療養期間14日間→10日間→7日間(職種によっては5日間)と変化しましたが、7日経っての検査でまだ陽性である事例が複数確認されております。
そのため、園では10日間の療養をお願いしている次第です。今後も感染は容易に収まらないようですので、感染が確認されたら、状況に応じての対応にご協力をお願いいたします。

新型コロナウィルス感染症やワクチン、それらの後遺症については様々な見解があり、子どものワクチンも推奨されている中、自分の子どもにワクチンを打つべきかどうか悩んでいる声も聞こえています。

今日は、何十年も毎日、たくさんの3歳児4歳児5歳児と一緒に過ごしてきた幼稚園教諭として、体験したこと、肌で感じていること、そして、保護者の皆さまや知り合いの体験を見聞きしたことを少しお話したいと思います。

まず、新型コロナウィルス感染症に罹患して、後遺症と呼ばれる症状が出ている方は複数いらっしゃいます。味覚や嗅覚が戻らなかったり、疲れやすかったりということを耳にしております。
ワクチン接種後に、期間が経過してもなお体の不調を感じている方も複数、持病が悪化して大きな病院へ紹介された方も1人知っています。

また、マスクに関しても賛否両論聞かれますが、当園の場合、3~5歳児なので、マスクのせいでコミュニケーションがうまく取れずに発達に影響するということは今の所全く感じておりません。
マスクをしていても良くしゃべるし、よく笑うし、目で表情も良くわかる子どもたちです。
3歳~5歳というと、感染予防でマスクをするということもよくわかっていますし、状況に応じてつけはずしも上手にできます。また、体調不良が疑われる場合は、その都度マスクを外して顔色、唇の色を確認しています。

戸外で遊ぶ場合はマスクを外していますので、友だちの顔がわからないということもありません。(今は感染状況が悪化しているのと気温が低いため外でも基本的にマスクをしています)

以前からインフルエンザの季節(冬から春にかけて)は、マスクをして感染症予防をしていました。ウィルスが不織布を通過してしまうとしても、おしゃべりやくしゃみで飛び交うウィルスが混じった唾液等の粒子は防ぐ効果があるからです。

昼食時におしゃべりをしないのはかわいそう、という大人の意見がテレビなどで聞かれますが、コロナが流行する前も、給食の時間「いただきます」をした後はしばらく園舎内がしーんと静まり返っていたものです。お腹がすいていて目の前においしいご飯があるのですから、まずはもりもり食べるのが、子ども本来の姿です。

また、食育として、日本の食文化に照らした食事のマナーを教えるのも幼稚園ですから、お喋りは慎んで五感で味わって食べることも教えています。
給食時の数十分お喋りを控えたら、コミュニケーション能力や発達にマイナスの影響があるとは考えにくいと思います。

幼稚園という環境での感染予防に100パーセントはありません。
手を洗う、消毒する、マスクをする、よく遊びよく学ぶ、給食をしっかり食べる…それを毎日繰り返すことが大事だと思います。
そして、園から家庭に帰ったら、手を洗って着替えて、休養したり遊んだりお手伝いをもして、晩ご飯を家族で楽しく食べる、お風呂に入ってよく眠る、起きたら朝ごはんをしっかり食べる。そんなふつうの暮らしを繰り返すことが一番大事だと思います。
子どもを育てるためには、家庭、園、社会が同じ思いでそれぞれがすべきことを丁寧に行うことが大事です。

日本社会には、もっと熱心に幼児教育の向上と教員の育成に対して支援することと、コロナ禍下子どもたちが健やかに成長するため、正確な情報提供を望みたいところです。

2.最近の事件や事故に係るあれこれ

このところ、園バスに子どもが置き去りにされて命を落としてしまうという痛ましい事故や、最近では園での虐待で逮捕者が出る事件が発生しています。

子どものバス乗降の際に一人ずつ名簿と照らし合わせて確認すること、最後に眠ってしまった子がいないか、座席の下に落とし物がないか確認することも、全て、仕事をしている人として常識なのですが、園ではそれを文章化して全員で共有しています。運転手も添乗員が降りた後に全席目視で確認をしています。

当園では、一度もバスの添乗経験がない職員を添乗員として突然乗せることはしていません。新任の場合、事前にベテラン教諭と一緒に乗ってマニュアルを実際に経験して覚えます。また、年度当初は初めて乗る園児がたくさんいますから、添乗員も2名乗せて園児の様子を観察しながら対応してもらいます。

添乗員が座席の下まで確認する、子どもの名前を丁寧に呼ぶ、等々、ルールを作って文章化し、環境を整備した上で、定期的に遊具の点検、マニュアルの改善をしています。

園は小さな社会ですから、転んでケガをしたり、友だちとぶつかったりということは当然あります。それらが、大きな事故に繋がらないように、子どもたちには、幼稚園という社会で生活しながら、ルールを教えて行きます。例えば、4月の3歳児にはさみを自由に使わせることはしていません。持ち方、切り方などを全員に指導し、必ず刃先の方を持って移動して、机のある場所で椅子に座って使うことを繰り返し教えます。紙をくるくる丸めて棒を作ったら先は少し潰しておく、その他遊具や道具の使い方などを計画的に教えて行きます。

友だちや先生とのコミュニケーションの取り方や、年下の友達への接し方も、園生活で失敗しながら学びます。年少さんが遊んでいるところを駆け抜ける年長さんを、危ないでしょ!と叱ることもあります。昨年からは、デジタル機器(iPad)の使い方やマナー等も遊びながら教えています。

それら、常識とも言えることは誰も改めて教えてくれない、生活経験から学ぶことが多いからです。だからこそ、幼稚園という場所が、生活の中で人としてあたりまえのこと、を学ぶ環境でなければならないと思っています。

幼稚園教諭や保育士という立場でなくても、大人が幼い子をいじめるという行為は常識ではあり得ないのですが、事例が複数ある現実から、幼児教育、保育に携わる人間の質が恐ろしいほど下がっている証拠だと思います。
先にも述べましたが、教育に力を入れない日本社会では起こるべくして起こった現実だとも思います。

園における子どもの虐待事件があるたびに、先生の労働環境が劣悪であることや給与が低いからそう言うことが起こるというような内容が聞かれます。実際に、夜の9時10時、あるいは日付が変わるころまで仕事をしている幼稚園が残念ながら、まだあると聞きます。
実はこの時間には無駄もかなり多いし、改善できると思っていますが、現実に教育保育に携わる人間が、毎日そのように遅くまで仕事をしてしたら、心身が疲弊して質の良い教育保育ができないであろうことは想像できます。

当園では労働環境改善に早くから取り組んできました。定時退勤はもとより、記録や連絡等はデジタル化し、降園後の業務時間を少しずつ短縮し、教材研究などの保育の準備を手厚くするようにしています。
とは言っても、原発事故で放射線被害があった時は、測定や掃除、現在のコロナ禍下では、消毒や細かい感染対策に時間をかけざるを得ない日々と、考えて対応する時間が必要な毎日ではあります。

3.幼稚園の教育について

さて、当園では担任制ですが、アート活動の際は私や他の先生が補助に入りますし、リズム遊びなどの活動も担任以外の先生が指導に入ります。時々担任同士が入れ替わって指導に入る機会も設けています。人数が100人程度ですから、全員の顔と名前もわかりますし、職員同士の報告や質問など、毎朝の職員ミーティングや月1回の会議の他、各担任にiPadを支給しているので、Google work spaceを利用して、何事も全員で共有しています。

また、園児の様子は1日何度も廊下を行き来しする際に様子を覗いたり、子どもに声をかけて話をしたり、昼食時に食べている様子を見がてら話をして様子を知る、ということを積極的にしています。
園内外の10台のカメラと事務室のモニターも活躍してくれます。

安全のための機器やシステムが揃っていても、それを有効に利用できる人間がいなければ意味がありません。そのために、職員同士声を掛け合い、指導をし、改善策を考えるということを続けています。
これで十分、これで安心、ということはないのです。道具やシステムを使う人間の技術と意識を常に高める努力を続けることが大事です。

昨日、年長のAちゃんのお母さまから伺ったお話をお伝えします。
Aちゃんの上のお子さんが年長の年は、新型コロナウィルス感染症対策について、国も右往左往していた頃でした。行事を中止したり、縮小したりと、学校関係もどこまでどう対策したらよいか、手探り状態でした。そんなわけで、その年はバスで出かける年長さんの芸術鑑賞旅行も中止の判断をした年でした。

今年、芸術鑑賞旅行に行ってきたAちゃんは、学習してきたことをお家でお母さんにたくさんお話をしてくれたそうです。それを聞いたお母さんとお父さんは、家族全員で県立美術館に足を運んでくれました。
そこで、作品を鑑賞しながら、Aちゃんは、皆で絵をどんなふうに鑑賞したのか、志門くんは何を教えてくれたのか、作品を見て何を感じるのか、お家の人に話しながら、問いかけながら、家族で芸術鑑賞をしてきたそうです。
たくさんのことを日々感動と一緒に学習している子どもたちですが、それをきちんと家族に伝えて、ご家族はそれを丁寧に聞いて、今度は家族で同じ場所に行ってお子さんの体験や感動を味わってくれたのです。幼稚園、家庭、社会資源、それぞれがうまく機能して初めて、子どもの育ちが担保されるということがよくわかる、素晴らしい事例です。

もうひとつ、別のお母さまから、今年も一年本当にお世話になりましたというお言葉を頂戴しました。よくある暮れの挨拶ではありますが、言葉にして下さることはとても素敵だなと思いました。加えて、園の教育について褒めてもいただき、とても励みになりました。

国や自治体が子どもの教育の本質的なところに力をいれてくれない(お金をかけてくれない)のであれば、家庭や園が頑張るしかありません。必要な教育も子どもの安全も、予算を取ってしっかり行うことが大事だと考えています。

以前、教諭の研修を手厚くしたことで、辞職した先生もいました。学びの必要性を感じていない人は、当然学びの結果を教育に反映させることがうまくできません。そうなると仕事は辛いと思います。

笑顔でいるのが良い先生、ということではありません。
笑顔で質の良い教育を提供するのが良い先生です。
そして、そういう先生は自分の仕事に対しての目標も持っていますから、どんどん良い先生に育って行きます。そのための環境を提供するのも幼稚園です。

給与や賞与についても毎年昇給していますし、例えば、休日の研修も法定通り休日出勤の給与を支給しています。
そして何より、毎日定時に帰すことで、休養を取り、ゆっくり食事をし、趣味も充実した生活ができます。
そうやって、心身ともに健康を保ってこそ、翌日、張り切って幼稚園教諭としてのパフォーマンスを発揮できると考えています。

幼稚園は子どもの健やかな育ちを保障する教育の場です。そして、教育するのは人です。子どもはもちろんですが、園で働く先生たちの心身の健康が、教育の場には特に大事だと考えます。

4.さいごに

防衛費のために増税がなされるなど、給与が上がっても税金が高くなり、戦争が起こって日本も様々な影響を受けています。物価も高くなるという状況となっています。
当園でも来年から食材やバス代について値上げせざるを得ない状況となっており、今月中に詳細ご報告する予定です。

パンデミックが実際に起こり、収束の気配は見えません。11年経ちましたが、巨大地震に津波、そして身近で原発事故があり多大な被害も受け、原発の廃炉には何十年という年月がかかり、何十兆円というお金が必要です。

これから何が起こるか起こらないか、当たり前ですがわかりません。
しかし、私たちの目の前にいるのは、何があったとしても、どんない生きづらい社会であったとしても、自分の頭で考えて、自分の力で収集した情報から選び取って、誰かと助け合いながら、この地球で生きて行く子どもたちです。
幼稚園と家庭が同じ思いで協力して、しっかりと育てて行かなければならない。そう思っています。

そして、園の職員も、自分の家族と生活し、子どもの親として、社会の一員として、皆さんと同じように悩みながら生きているということも、申し添えておきます。

福島わかば幼稚園の教育の特色である、アート教育と食育については、また近いうちにしっかりと詳しくお話したいと思います。
まずは、今月23日から開催される、「第7回芸術家220人展」をぜひ見に来てください。
原点も通過点も、そして今も見て知っていただきたいと思います。

最後の最後に、子どものワクチン接種に関して。
皆様から、接種に関して悩んでいる声が聞かれています。
長期的な安全性は全くわからないのに、国は推奨し、医者は推奨している方もいますが、反対している方も多数いるのですから、悩んで当然だと思います。
アドバイスは何もできないのですが、たくさんの情報をよく整理して、判断していただきたいと思います

R4年度教育の展望について

R4年度教育における展望をまとめました。

こちらをタップorクリック⇒R4年度教育の展望PDF

アート教育はスタートから8年ほど
食育はスタートから10年ほど
園の運営方針が変わってから色々と節目を迎えております。

しかし、時代が変われば教育も変わっていきます。その中で不変のものとして、アートと食育
を行い、時代に即した教育も模索して試していく所存です。

教育とは、経験です。
子供たちと、どれだけ価値のある経験が得られるのか、今の時代だからこそできることとは何かを考え、挑戦していきたいと思います。

少なくとも私は、挑戦している人生に一票を入れたい人間です。
何卒よろしくお願い申し上げます。

美術講師 草野志門

 

お世話になっております。
慌ただしく変化する環境の中で子供たちの健やかな成長のために、大人はどのようにかかわって、幼稚園はどのような環境として教育を提供していくのか。

日々深く広く考えつつ、状況に合わせながら運営しておりますが、原発事故発生から現在のコロナ禍下と、国すら翻弄されるような変化の下、園児の命を守ることからの優先順位を実践していくと、園としての考えや行っていることがを皆さんに分かりやすくお知らせすることがどうしても後回しになっている状況が続いておりました。

原発事故やコロナ禍での出来事だけでなく、若者による様々な事件を耳にするたびに、教育の力、とりわけ幼児教育機関の在り方と資質を向上させなければならないと強く感じ、まずは教員教育から見直しています。

society5.0を担っていく人材は、まず真っ当な人間として育っていることが大前提になると考えています。サイバーとフィジカルを融合させて社会的課題を解決しながら国を発展させ、地球を平和に、人々を幸せにするのですから。

そのような社会を、世界を作る一人ひとりが育つために、幼児教育を担う福島わかば幼稚園はどんな教育をしていくのか。
真っ当で健やかな育ちのために、幼稚園の役割、家庭の役割、社会の役割のうち、幼稚園として具体的に何を行っていくのかを、視覚的にお知らせする資料を作成しました。

これからもっと、皆さんと一緒に幼児教育を楽しみたいと思います。

園長 草野美恵子

 

 

明日から2022年が始まります!

雪の多い年末となりましたが、ご家族で楽しい年末をお過ごしのことと思います。

まず、ご報告させて頂きます。
12月27日の夜、前、理事長・園長の須田正男が90年の生涯を閉じました。

2017年度に退職するまで、50年以上にわたり、皆様に支えられながら幼稚園を運営し、たくさんの子どもたちの笑顔と共に生きたことについて、関わった地域の皆様、卒園した皆様と関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

2か月ほど前に体調を崩してから、少しずつ元気がなくなり、
「世話かけるなぁ」という言葉を最後に、もう点滴はしないと意思表示をして、本当に眠るように静かに旅立ちました。
残された方はもう少しお世話をしたかったと思うばかりですが、父らしい最後だったと思います。
本当にありがとうございました。

通夜及び葬儀は、さがみ福島ホールにて、1月3日(月)17時より通夜、1月4日(火)12時より葬儀を執り行います。
参列については時節柄ご無理なさらないようにお願いします。
この機会に生前の前園長を思い出していただくことがあれば幸いです。

さて、今日で2021年が終わり、明日から2022年が始まります。
どんなことでも同じ、始まれば終わるし、終われば始まる。

あたりまえの一日が、あたりまえの毎日になり、あたりまえの生活ができていること、それが素晴らしいことだと気づいている人は、あたりまえがあたりまえでなくなることをちゃんと畏れながら、転んで傷つきながらも毎日泣いたり笑ったりしながら成長し続けている魅力的な人だと思います。

少しだけ目線を上げて、ほんの少し角度を変えて、周りを、誰かを、街を、世界を見て欲しい。
そうすることで見える景色に感動したり落胆したり何かを発見しながら、自分の目で確かめて考えて生きて行って欲しい。

だって、そうしないと、大層つまらない人生を歩むだけでなく、関わる他人にもつまらない人生を強いていくことになるからです。

そう気づくのは幼児期がベスト。
もちろんその後でも気づくのに遅いということはありませんが、早い方が人生お得なのは間違いなし。

福島わかば幼稚園は、皆さんにそんな人生を歩んで欲しいから、アート教育を行っています。
一つの物やことをあらゆる方向から見て思考する楽しさ苦しさ、気づきの感動から行動することを繰り返して欲しいから、アート教育を行っていきます。

難しくてわからないから考えたくなります。
たくさん考えると何かに気づくからもっと考えたくなります。
考えて思いついたらやってみたくなります。
やってみたらもっと気づくことや、やってみたいことが増えて行きます。

人間が生きるということはそういうことだと思います。

その過程で色々な人と関わって、様々な経験をして、喜怒哀楽もたくさん知って生きて行くのがあたりまえで、それが続けられるように社会を、世界を作って行くのが、今を生きている私たちそして子どもたちです。

人を愛します。
小学校1年生か2年生の正月、買ってもらった新しい日記帳の扉の裏に、そう書きなさいと父に言われたことを、それこそ何十年かぶりに思い出しています。

その意味が50年以上たって、今、腑に落ちて理解できました。
今まで生きて来たのは、いろいろな方と関わって皆さんに愛されて、関わりながら生きて来たと改めて理解しています。

3学期も、関わるものすべてを大切にしっかりと見て、教育のスキルと人間を磨く努力を職員全員で続けます。

明日からお正月、持ち帰った独楽はどんな色に仕上がったでしょうか。
休み明け、元気な顔が見られるのを皆で楽しみにしています。

懇談会のお話から、子どもの「苦手」についてのお話。

 発表会背景制作の画像は藤の花が満開ですが、県内でも積雪というニュースが流れ、この辺りにも本格的な冬がもうそこまで来ていると感じる今日この頃です。幼稚園バスも冬タイヤに交換し、鳥小屋も風よけの波板を設置しました。
地域の気候に適応して長生きしているインコたちですが、これから籠に入ってもらって、私の家で冬を越すことになります。

 さて、懇談会にお越し頂いてありがとうございました。直前に親子活動があった学年の保護者からは、「園での様子を見て安心したので、懇談会希望しましたがキャンセルします」という声も聞かれました。園生活を見て頂く機会を設けられてよかったと思います。

 年少さん、年中さんはこれから親子活動を行います。
お忙しい時期だとは思いますが、新型コロナ感染症の状況が落ち着いている時期しか企画できないため、
お子さんの園での様子を見ながら活動を楽しんで頂きたいと思います。

 今の時期、子どもたちを見ていると、子どものバックグラウンドでもあり大切な拠り所でもある、家庭が安定していることが伺われて、安心しております。
 入園進級から8ヶ月、友達や先生との関係性が構築されて、賑やかな毎日の中にも、二学期後半特有の落ち着いていて和やかな空気感が漂う園内です。

 さて、以下に懇談会やメールでいただいた、こどもたちの成長を感じるお話を載せてみました。

🎄 一学期に比べ、特定の仲の良い友達だけでなく、いろんな友達の名前が出てくるようになった。  

🎅 園で教わったこと(給食の時の姿勢、食べ方)を家でも実践したり、こうしないとだよと教えてくれる時がある。

🎄 小食なのに夕食時に、ブロッコリーにマヨネーズやドレッシングなど何もつけずに、丸々一房食べたことに家族みんなで驚いた。

🎅 男女 問わずいろいろな子の名前がきかれるようになり、幼稚園に楽しんで通っているんだなぁと感じることができる。

🎄 給食で食べられるようになった野菜を「家でも食べてみるから今度出して」と自分から言ってきた。家で出すと、食べてくれた。

🎅 幼稚園でしか経験できないことを、たくさんやらせていただいてありがたい。

🎄 具合が悪い日も幼稚園に行きたくて泣くほど、幼稚園が好きになりました。

🎅 お家では食べてくれない野菜も幼稚園ではたべているみたいで、嬉しい。

🎄 給食ででたメニューを作って欲しいと言われたり、食材、どんな力になるのかなど、お家でも教えてくれるようになった。

🎅 自分のことは自分で頑張ろうとする姿がお家でもみられるようになった。

🎄 発表会をとても楽しみにして、お家でも曲をかけて踊っている姿がある

🎄 幼稚園での話をしてくれるので、園生活の楽しさが伝わって面白いです。

🎅 登園した時にお友だちが声をかけてくれるのがとても嬉しいです。クラスのお友だちの優しさに感謝しています。

🎄 給食で苦手な食材も食べてみようとチャレンジしているようで嬉しいです。

🎅 あらゆる面で成長を感じています。先生方には色々とご指導していただきありがとうございます。

🎄 身支度なども自分で取り組めるようになりました。

🎅 友達の話がたくさん聞かれるようになり、園生活を楽しんでいる様子がうかがわれます。

🎄 家でも苦手な野菜などに、自分から箸をのばすことが多くなり、給食のありがたさを感じています。

🎅 家庭でも箸を上手に使うようになりました。

🎄 幼稚園で廃材や空き箱で制作を行っているので、家でも廃材を使って工作遊びを楽しんでいます。

🎅  コロナ対策お疲れ様です。おかげで安心して園に通わせることができます。

🎄 発表会の台詞を覚えて家で練習しています。可愛くて、親はニヤニヤしながらみています。

🎅 美術館ワークショップとても有意義でした。子どもも思っていた以上に作品に興味を持っていてびっくりしました。幼稚園でのしもん先生はじめとする先生方の指導がここまで成長させてくれたのだと思います。帰ってきてからもずっと「楽しかったね!」と言っていて、参加して本当に良かったと思いました。企画していただいてありがとうございました。

🎄 卒園制作をとても楽しみにしています。

 いろいろなお話聞かせていただいて、ありがとうございました。

 さて、懇談会では、子どもの苦手を心配する声も聞こえてきたようですので、少しお話しさせてください。

 苦手、といっても対象は様々です。例えば、野菜嫌いの方に、単色の野菜(例えば茹でたブロッコリーやミニトマトなど)が食べられない方がいるように、持って生まれた気質からある物やことを生理的に受け付けることができない、という本当の意味での苦手を持っている方もいます。

 そういったことではなくて、やったこと、食べたこと、見たこと、触ったことがないから、あるいはちょっと経験したけれどうまくできなかったから、思ったのと違っていたから、自信がないから…などという理由でパッとやりたがらない=この子はこれが苦手、と捉えてしまうことはありませんか?

 子どもの資質は大人には計りきれないほどたくさんあって、それらの伸びしろは大人が想像するよりずっと深くて大きくて広い、と、幼児教育の現場に長いこと携わっている私は実感しています。(本当は子どもに苦手なんてないとも思っています)

 「苦手を作っているのは、もしかしたら大人側の意識かもしれない」お子さんと接する毎日、そんなふうに思ってみることも大切だと思います。もちろん、私もいつもそう思っています。

2学期が始まりました(^-^)

今日から2学期が始まりました。

報道では、webでの授業を開始するのを検討するなど、今頃忙しそうにしていますが、一言でいえば「遅い!」ですね。

市内の小学校も夏休み中にタブレット授業を試行した学校、今計画していてこれから詳しい連絡を回す学校、対応にズレがあるようです。

さて、各クラスを回って話しかけながら様子を見てきましたが、みなさん、健やかな夏を過ごしていたことがよくわかりました。きっと賑やかな毎日だったと思います。子どもたちを元気に送り出して下さり本当にありがとうございます。

自宅やおばあちゃんおじいちゃんのお家で水遊びをした様子、すいか割りや花火、川遊びに海水浴、ご家族で十分夏の遊びを楽しんだ様子を聞きました。
お絵描きや工作、お料理やデザート作りなども家族で楽しんだ様子がよくわかりました。

日焼けして一回り大きくなった子どもたちは、持ち帰っていた所持品を片付けて(3歳児さんも戸惑うことなくできていました)友だちと遊んでいました。
2学期初日だし、手伝いや声かけが必要かなと思いながらクラスを回りましたが、拍子抜けするほど落ち着いていて、夏のカレンダーを見ながら夏休みの話を積極的に教えてくれるなど、とても元気でした。

志門くんも写真を撮りながらみんなと話をしていました、早速ドキュメンテーション作成中ですので、あとで「おうちえん」をのぞいて下さい。

始業式は放送で行いました。

夏休みの3つの約束
・早寝早起き
・ご飯をしっかり食べる
・お家のお手伝いをする
は、みんな守れたと元気に返事をしてくれました。

2学期も健康のために上記約束を継続することと、新型コロナウィルス感染症予防のために、食事は家族ですることを約束しました。

2学期は夏から秋、そして冬の3つの季節を過ごしながら、たくさんの経験をしていきます。
そのためには、新型コロナウィルス感染症予防をご家庭と協力してしっかり行う必要があります。

特に、「本人の体調がいつもと違う時はもちろん、本人が元気でもご家族や一緒に過ごした方に体調の変化が見られた場合も、登園せずに家庭で様子をみる」について、再度ご協力をお願いします。

今後の行事については、まん延防止重点措置期間が終了予定の9月12日に判断します。
状況によっては、行事の中止もしくは会場、内容や参加人数の変更がありますで、その際はご理解の程お願い致します。

病気になっても病院での治療が受けられずに悪化して苦しんだり、家庭内で亡くなってしまうという異常な事態です。
そしてご存じの通り、幼稚園の現場は感染リスクが高くなる状況が多々あります。

学校関係は継続という国の判断ですから、園としては、リスク軽減を考え、お家で過ごせる場合は、できるだけそうして頂いた方がよいとしか言えません。

登園時間、降園時間を調整して、園で過ごす時間を減らすのもリスク軽減になります。
各ご家庭の判断をお願いします。

今日の健やかな一日が明日も続けられるよう、出来るだけの努力して行きます。

今日から夏休み!3つのお約束を楽しみながらお過ごしください。

5日間除草していただいたきれいな園庭で、盆踊りを開催することができました。お忙しい中除草に来てくださった皆さん、暑い中での盆踊り参加、そして、わかば美術館を鑑賞して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

 

コロナ禍2年目の今年は、インスタグラムのほかに、園の様子を知っていただくために、おうちえんにドキュメンテーションを載せています。

「写真楽しんで見ています」「家では静かなのに幼稚園では積極的にやっていて驚きました」など声をかけていただきました。いつも皆と絵の活動をしている志門くんがドキュメンテーションを制作しているので、普段の自然な様子を楽しんでいただけると思います。

 

さて、1学期も無事に終わって、今日からいよいよ夏休みです。昨年度に引き続き、どうしたら、新型コロナウィルス感染の確率を減らして園生活で必要な触れ合いができるのかを考え、園の方針として、マスク着用、分散での登降園、少しでも咳が出るなどしたら家庭で療養する等の対応に協力していただきました。

おかげさまで、感染症は何一つ流行することなく、計画した教育活動を行い、楽しく過ごすことができました。本当に感謝申し上げます。

「もう、マスクも自粛も慣れちゃったからぜんぜん平気よ。出かけなくても子どもは庭で元気に遊んでるし」と笑顔で話してくれるお母さんたち、素敵だなぁといつも感心しています。

そんなご家庭のお子さんたちもみんなとても健やかで安心しています。

 

すいか割りも趣向を変えて楽しく行いました。割った西瓜は子どもたちには「あとでみんなで食べるからね」と言いましたが、コロナ禍ですので、別の西瓜を給食時に味わってもらいましたのでご心配なく。

子どもたちが食べたスイカポンチは、サイダーのシュワシュワ音と一緒に「おうちえん」に載せていますのでご覧になって下さい。残った皮でも楽しんでもらいました。

 

園生活を継続させるための大前提は、健康と安全です。特に今はコロナ禍。

「コロナにかかったら治せばいいんだ」最近、ある会議の席で新型コロナワクチンを2回接種終了したという、マスクをしない人の口から出た言葉です(ワクチン接種後もマスクは必要と言われています)。

新型コロナウィルス感染症などないと思っている人もいる社会ですから、いろいろな考えがあるとは思います。原発事故の放射線被害の際も感じましたが、見えないものからどうやって身を守るのか、情報の選択と対応をできるだけ正しく行う必要があります。

新型コロナウィルスに感染したら治せばいい、そうですね。治ればいいと思います。しかし、現実には日本においても累計1万5千人ほどの人が治らず亡くなり、世界では400万人以上が亡くなっています。

 

社会には様々な人がいて、生活する中でも様々な人と関わって生きているのが現実です。そして、疾患を持つ人が一人もいない、高齢者が一人もいない社会など存在しません。

それぞれの考えがあるとしても、社会の一員として生活している以上、自分や家族以外の人たちのことも、ちゃんと考えなくてはなりませんし、もちろん皆さんしっかりと考えて生活しておられます。

 

長いコロナ禍、どう過ごせば、感染を広げずに社会生活を継続させられるのか、健康も教育も経済も守っていくには何に気を付けてどう生活すればいいのか。今後の状況の変化を見ながら園生活、園に関わる皆さんの健康を継続して行くために、引き続き感染予防を徹底しながら、教育の密度の濃い園生活を計画して行きます。

 

そして、改めて夏休みのお約束をお知らせします。

  • 3食しっかり食べる。
  • 1日ひとつお手伝いをする。
  • 早寝早起きをする。

 

とても簡単な約束ですが、発展させると楽しみながら学習もたくさんできます。

食事のメニュー作りからお子さんと一緒に考えてみても面白いし勉強になりますね。材料ひとつひとつの生産地や生産者を調べてみるのも楽しいと思いますし、家族の人数分の量を測って準備すると、数量や計算について興味を持つことができます。

例えば、毎日の朝食を絵日記にすると思い出にも記録にもなります。朝ごはんを作ってしっかり食べることを目標にすると早起きも楽しくなります。お米を研ぐ係に任命して、炊けたご飯を家族がおいしく味わってくれたら、最高のご褒美になりますね。

 

お手伝いは簡単に子どもができることからチャレンジさせて自信をもたせ、やる気を広げて下さい。得意になったことは継続して任せると習慣として行えるようになります。できることが増えるのは本人もうれしいしお母さんも助かりますね。

 

暑くて忙しい夏休みは、幼児期のお子さんと一緒にいろいろな経験を楽しめる貴重な毎日です。子どもはあっという間に成長しますから、豊かな時間となるように3つの約束を守りながら一緒に楽しんで下さい。

 

オリンピック開催での感染拡大も懸念されている状況下です。気を付けて過ごすに越したことはないと思います。休みが明ける前に、またご連絡いたします。楽しい夏をお過ごしください。

命が大切というあたりまえのことについて改めて考えました。

暑い日が続いたおかげで、戸外での自由遊びの時間は、砂場遊び水遊びが盛り上がっている今日この頃です。

外に出ると、子どもたちの日常風景が目に入ります。
空を見上げて雲を眺めたり、山の色の変化(新緑の季節は淡い緑も交じってきれいです)を楽しんだり、足元のダンゴ虫やアリを眺めたり後を追ったり、シロツメクサを摘んだり、砂の中からダイヤモンドを集めたり、梅の実を拾って遊ぶ子に「絶対食べないでね」と先生が声をかけていたり。
紫陽花が開くのを楽しみに待つ声や、つばめが巣にエサを運ぶ様子を見て歓声を上げる子もいます。

原発事故や自然災害、そして新型コロナウィルス感染症。
あたりまえの日常の風景が突然失われることはないなど、もはや誰も思っていないでしょう。
いつ何が起こるかわからない。
だからこそ、園での日常を滞りなく続けて行くことについて努力する毎日です。

先週、巣立つ数日前のスズメの雛が園庭に落ちてしまったらしく、子どもが見つけてざわついているところに担任が「踏まないで!」と叫んでいるのを聞きつけて救出しました。
まだ羽ばたくこともしないで歩いている雛を、心配して鳴きながら見ているお母さんスズメの姿も確認しました。

「どうしようね」「家を作ってあげよう」という子どもたちの提案もあったのですが、命優先です。
「残念ながらそれでは育てられないからお母さんを呼ぼう」と話をして、とりあえず踏まれない場所に保護しました。
お母さんを呼んで鳴き続ける小さな雛を、皆に踏まれないでお母さんスズメがエサを運んで育てられる場所(2階のテラス)に移しました。

健気にお母さんを呼び続ける子スズメでしたが、しばらくしてそうっと見に行くと、お母さんがちゃんと来てご飯を運んでいました。
ほっと一安心していたところに、夕方掃除をしていた先生が「あれ!これってまた落ちてきたんですか」えーっ!また⁈と思って保護して2階へ移動するとなんと別のスズメでした。
しばらくしてまたそっと見に行くと、同じお母さんがちゃんと2羽にご飯をあげていました。よかった、きょうだいだったのね、と2度目の一安心。数日後無事に2羽とも巣立ちました。

スズメは親が一生懸命エサを運んで、事故がなければ数週間で巣立って行きますが、人は自立するまで長い年月を要します。
社会で生活するために躾や教育は不可欠ですが、まずは健やかな体と心を保つことが必要です。

コロナ禍の教育保育は、だれも「これなら絶対感染しない」とは言い切れず、リスクを軽減しながら続けていくしかありません。
新型コロナウィルス感染症の後遺症についての調査結果を、テレビでもやっと数字で報道するようになり、国のワクチン接種を後押ししたい様子が伺える中、ワクチンで体調をひどく崩したり、命を失くした人がいるのも事実です。

いろいろな考え方あるとは思いますが、一番大事なのは健康です。命です。

園児、園児の家族、職員とその家族、どの命も等しく大事です。

スーパー中和抗体が製薬化される日もそう遠くはないと期待されています。新型コロナウィルス感染症が簡単に治せる日も必ず来るでしょう。その時まで、みんなの健康を一番に考えてリスクを軽減しながら教育保育を行います。
ご理解とご協力の程、どうかよろしくお願いいたします。

明日からいよいよ5連休!

明日からいよいよ5連休となります。メールさせていただいたように、新型コロナ変異株拡大という状況下ですから、お出かけは自粛という方も多いと思います。

4月最終日の今日は、自分で作ったすてきなかぶとを身につけて、青空の下、鯉のぼりを揚げ、子どもの日のお祝いをしました。
風が強めだったので、鯉のぼりは勢いよくとても気持ちよさそうに泳いでいました。

柏餅を食べて美味しかったのでしょう「おかわり!」という声も聞こえていました。

さて、明日からのお休みの過ごし方として、みんなと一つだけ約束しました。
「ご飯は家族と食べる」これだけです。

変異株が拡大する中、昨年の今頃と違って、園も学校も普段通りですから、予防はかなり難しくなってきていると感じています。普段の教育保育をしながら、治療薬のないウィルスから各自で身を守れと言われているわけですから。

ただ、出来ることもたくさんあります。例えば、会食での感染については、いつも一緒にいる家族意外の人と食事しない、ということでだいぶ防げるはずです。

「ご飯は家族と食べる」

とても簡単ですが、確実に効果がある予防法のひとつです。

食事を準備する側は、ちょっとだけ大変かもしれませんが、簡単な料理を子どもと一緒に作ることを楽しんでみてください。子どもにとっては、どこかへ出かけることだけが、楽しい遊びではありません。

お家の人と一緒にご飯の下ごしらえをしたり、洗い物をしたりなど、大好きなお父さんやお母さんと一緒にやりながら新しいことを知っていくこと、できることが上達していく喜びは、全て、子どもにとっては楽しい遊びです。

もうひとつ、お手紙をお渡しした通り、志門くんからの楽しい宿題があります。
連休明けにみんなの描いた絵を、美術館みたいに園内にたくさん展示して楽しみたいと思います。持ち帰った画用紙でも別の紙でもかまいません。

とりあえず画用紙3枚持って帰りましたが、制限はありませんので、描きたいことを描いて、あるいはお家にある材料でコラージュなども楽しんで、休み明けに持ってきて見せて下さい。

もちろん、ご家族で一緒に描いて下さってかまいませんし、大人の作品も大歓迎です。スケッチを目的にお庭に出たり、お弁当を持って自然の中に出かけるのもいいですね。

たくさんの作品、楽しみにしています。
連休中、このブログもインスタグラムも更新して行きますので、時々のぞいてくださいね。

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