雪の多い年末となりましたが、ご家族で楽しい年末をお過ごしのことと思います。
まず、ご報告させて頂きます。
12月27日の夜、前、理事長・園長の須田正男が90年の生涯を閉じました。
2017年度に退職するまで、50年以上にわたり、皆様に支えられながら幼稚園を運営し、たくさんの子どもたちの笑顔と共に生きたことについて、関わった地域の皆様、卒園した皆様と関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
2か月ほど前に体調を崩してから、少しずつ元気がなくなり、
「世話かけるなぁ」という言葉を最後に、もう点滴はしないと意思表示をして、本当に眠るように静かに旅立ちました。
残された方はもう少しお世話をしたかったと思うばかりですが、父らしい最後だったと思います。
本当にありがとうございました。
通夜及び葬儀は、さがみ福島ホールにて、1月3日(月)17時より通夜、1月4日(火)12時より葬儀を執り行います。
参列については時節柄ご無理なさらないようにお願いします。
この機会に生前の前園長を思い出していただくことがあれば幸いです。
さて、今日で2021年が終わり、明日から2022年が始まります。
どんなことでも同じ、始まれば終わるし、終われば始まる。
あたりまえの一日が、あたりまえの毎日になり、あたりまえの生活ができていること、それが素晴らしいことだと気づいている人は、あたりまえがあたりまえでなくなることをちゃんと畏れながら、転んで傷つきながらも毎日泣いたり笑ったりしながら成長し続けている魅力的な人だと思います。
少しだけ目線を上げて、ほんの少し角度を変えて、周りを、誰かを、街を、世界を見て欲しい。
そうすることで見える景色に感動したり落胆したり何かを発見しながら、自分の目で確かめて考えて生きて行って欲しい。
だって、そうしないと、大層つまらない人生を歩むだけでなく、関わる他人にもつまらない人生を強いていくことになるからです。
そう気づくのは幼児期がベスト。
もちろんその後でも気づくのに遅いということはありませんが、早い方が人生お得なのは間違いなし。
福島わかば幼稚園は、皆さんにそんな人生を歩んで欲しいから、アート教育を行っています。
一つの物やことをあらゆる方向から見て思考する楽しさ苦しさ、気づきの感動から行動することを繰り返して欲しいから、アート教育を行っていきます。
難しくてわからないから考えたくなります。
たくさん考えると何かに気づくからもっと考えたくなります。
考えて思いついたらやってみたくなります。
やってみたらもっと気づくことや、やってみたいことが増えて行きます。
人間が生きるということはそういうことだと思います。
その過程で色々な人と関わって、様々な経験をして、喜怒哀楽もたくさん知って生きて行くのがあたりまえで、それが続けられるように社会を、世界を作って行くのが、今を生きている私たちそして子どもたちです。
人を愛します。
小学校1年生か2年生の正月、買ってもらった新しい日記帳の扉の裏に、そう書きなさいと父に言われたことを、それこそ何十年かぶりに思い出しています。
その意味が50年以上たって、今、腑に落ちて理解できました。
今まで生きて来たのは、いろいろな方と関わって皆さんに愛されて、関わりながら生きて来たと改めて理解しています。
3学期も、関わるものすべてを大切にしっかりと見て、教育のスキルと人間を磨く努力を職員全員で続けます。
明日からお正月、持ち帰った独楽はどんな色に仕上がったでしょうか。
休み明け、元気な顔が見られるのを皆で楽しみにしています。