春爛漫の始業式と入園式からもうすぐひと月ですね。
泣いていた子が、粘土の面白さに気づいた瞬間の表情の変化や、いつもやんちゃな年長さんが年少さんに「大丈夫だよ」と優しく声をかけている姿に、毎年新鮮な感動をもらう4月です。
新入園児さんは泣いたり遊んだりを繰り返して、少しずついろいろな経験をして来ましたが、もうすっかり先生の話を聞いて理解して行動することができるようになりました。園庭で遊んでいると、「一緒に遊ぼう!」と元気に声をかけてくれます。
園では、新入園児もできるかぎり自分で何でもやるように声をかけています。
年少さんは泣きながら登園しても、先生や年長さんに励まされて、ちゃんと自分で上履きを履いていましたが、今は、靴箱の場所も覚えて自分でできるようになりました。
入園式の次の日に「園長先生!ご飯ちゃんと食べて来たよ」と報告してくれた年少さんもいました。入園式のお話をちゃんと聞いていたんですね。
バス通園の子は年長や年中のお姉さんお兄さんがちゃんと手をつないで、年少さんを玄関まで連れて来てくれます。
そんな普段通りの園生活が、このまま続くのか否か、新型コロナウィルス感染症流行の動向によって左右されるであろう令和3年度です。目に見えないウィルスとは戦うことはできませんから、新型コロナウィルス感染症予防と教育の機会の確保を両立するための努力と工夫を続けていくだけです。
さて、2月に新型コロナウィルス感染症予防について1年間園で行ってきたことの振り返りを行いました。
4月に新しいお友だちを迎え、今後についての変更点も含めて、今一度振り返りたいと思います。
大型連休にも入りますので、お手数をおかけしますが、読んでいただきたいと思います。
1.園では、下記の物を導入設置しています。
① 紫外線の空気清浄機をクラスに 1台ずつ設置。
② 園児用アクリルパーテーション 14台、来客用2台購入。
③ 移動型オゾン発生器を 今年2台追加して合計2台設置。
④年少、年長クラスは 2人掛けの机使用。年中は 4人掛け机を二人で使用。
⑤ その他、非接触型の体温計や消毒器具、消毒液、マスクやフェイスシールド等常備。
2.新型コロナウィルス感染症予防対策と指導
① 新型コロナウィルス感染予防マニュアルを昨年春に作成して職員に配布、感染しない、させないように徹底。
② 職員への休日の過ごし方(移動、会食、飲食の制限)等の周知。
③ 園舎内の各所に予防について気づきを促すポスターを貼付。
④ 園児の降園後、園内の清掃と消毒。
⑤ 手洗いの指導。手指の消毒の指導。
⑥ 保育室の常時換気。
⑦ マスク着用(昼食後に必ず取り換える)指導。
⑧ 指導時職員はマスク及びフェイスシールド着用。
⑨ 園児は必要に応じてフェイスシールド使用。
⑩ 歌唱等の制限やソーシャルディスタンスを意識するよう指導。
⑪ 発酵食品や野菜等、免疫力向上を考えた給食メニューを提供。
⑫ 雨天時以外は必ず空気の良い戸外で遊ぶ時間を作る。
3.感染予防についてご家庭への協力依頼
① 分散降園
② 咳や鼻水を始め、体調不良が見られた場合は、登園せずに家庭で療養する。
③ 同居家族が体調不良の場合も、念のため登園せずに家で過ごす。
④ 免疫低下を防ぐために、栄養と休息を心掛ける。
⑤ 本人、同居家族が感染または濃厚接触者となった場合は、連絡をいただく。
⑥ 昼食後の歯磨きは降園後に家で行う。
そして、皆さんと一緒に上記の感染予防を行ってきた結果(現在の状況)です。
園内での新型コロナウィルス感染は今のところありません。
風邪等の症状が少しでも出た時点でお休みして頂いているおかげで、冬に流行しやすい疾病も流行しませんでした。
全ては、ご家庭、職員、園の三者が協力して予防にあたって来たからだと思います。
当然、様々な場面で大なり小なり、がまんしたり見送ったりしたこともあると思います。
ただ、みなさん同じようにそれぞれの立場で大変な思いをしているのだということ、もっと大変な思いをしている方がたくさんいることは、間違いないと思います。
生きているとどんなことが起こるかわかりません。
新型コロナウィルス感染症の対策が確立していない中、2月に震度6の地震が発生しました。今後も油断できません。
新型コロナウィルス感染症に関しては、変異種も流行しています。
これからまた驚くような出来事が起こるかもしれません。
でも、何があっても、皆さんが家族を大事に思う気持ち、私が皆さんや職員を大事に思う気持ちは変わりません。
以上の振り返りから、引き続き、慣れて来た予防対策を、習慣(あたりまえのこと)として行っていくことが、新型コロナウィルス感染症にかからないために一番大切かつ適切ではないかと考えています。
福島市を他の地域と比べてまだ大丈夫と思うのは間違いです。変異種も出てきた中ワクチンの効果も確立していない、治療する薬はない、という状況なのですから。
現在、国や自治体からは、今まで通り気を抜かずに予防対策を行いつつ園生活をするように、との通知が来ております。
しかしながら、感染リスクを減らすために、園生活の時間を短くしたいと考えている保護者もいらっしゃると思います。
幼児は自分で全て判断して予防対策できる年齢ではありませんから当然です。
国内の感染状況や気温などから判断し、時々お休みして、集団生活のリスクを減らしている方もいらっしゃいますので、そういった対策や工夫もして下さってかまいません。
今後もみんなで感染しない、感染させない思いで、充実した園生活を続けたいと思います。
園児の様子を見る限り、みなさん健やかに生活している様子ですが、リモートワークやステイホームで家族が密接に過ごすようになったことで、虐待や DV 等が増加傾向であることが、報道に加え、保育に携わる方からも聞こえてきています。
もし、そのような状況にある方、誰かの異変に気付いた方は、園長に声をかけて下さい。
子どもたちは、空を見上げても毎日新しい発見をしてはしゃいでいます。大人の私たちも、様々な視点を持って、子どもと一緒に日常を楽しみたいと思います。
これからも、ご理解とご協力の程宜しくお願い致します。