園長から伝えたいこと

1学期の様子についてお知らせします。

お世話になっております。
夏休みが始まり約10日が過ぎました。
例年ですと、1学期に園生活の様子をおはなしする機会があるのですが、今年は文章で失礼いたします。
まず、健康状態について。
園児やそのご家族に熱、咳や鼻水等の症状がみられた場合、すぐに家庭で療養する対応をしていただいたおかげで、天候不良の梅雨時にもかかわらず、例年に比べて体調を崩す子がとても少ない1学期を過ごすことができました。
また、新型コロナウィルス感染予防のために、時々登園を控える方も複数いらっしゃいました。皆さん、ご配慮ありがとうございました。
本来なら4月の午前保育中に、幼稚園や新しいクラスでの生活に慣れていきますので、休園から始まった新年度、どんな様子を見せてくれるか少し心配していました。
休園中いろいろ考えて、ウェブ配信して顔を覚えて親しみを持っていただいたり、皆さんにご協力していただき、新入園児さんの親子登園日を設けたり、家庭訪問を数回行ったこともあって、皆、短い期間ですっかり慣れてのびのびと園生活を満喫している様子です。もちろん、登園時にお母さんと離れ難いお子さんもいますが、私がクラスの様子を見に行くと、元気に声をかけてくれるようになりました。
保育用の机は本来4人掛けとなっていますが、1台2人で使用し、活動中や食事中、向かい合わせにならないようにしています。
年長組の机は創立当時から30年くらい前まで使用していた木製の机を大工さんに鉋をかけてもらって、こちらも3人掛けですが、1台2人で使用しています。
粘土やお絵かき、折り紙、工作、机の上で朝の遊びも盛り上がっています。梅雨に入り雨の日も多くなりましたが、一日中降り続く日は少なく、雨の合間は必ず外に出て遊びました。
走るときは一方通行ですので向かい合うことはない、という理由で、西園庭に白線を引いてトラックを作り、密を避けての体力作りに、年長さんを中心にマラソンも始めました。1周約111メートル。競争ではありませんが、どのくらい走ったか知るためにシールを貼るグラフを準備しました。
アート活動も行っています。年少から年長まで、紫陽花を観察しながら和紙ににじみ絵を楽しんでうちわに貼って仕上げたり、七夕の短冊を作ったり、金魚を折ったりしました。
水粘土を体全体を使ってこねて遊ぶ経験もしました。年少さんが描いた大きな大きな海の絵は階段踊り場の壁に展示してあります。
卒園制作は美術講師が園児全員参加する壮大なアートプロジェクトを計画し、すでに導入も始まっています。
着替えの際など、感染リスクが大きいため、プールは行わない判断をしましたが、夏ですので、水遊びは行っています。外遊びの際は熱中症の危険があるため、マスクは外して遊んでいます。手洗いはとても上手に行っています。
園外での活動として、年長組がジャガイモ堀りに出かけました。今年は市の事業が中止になったところに、別のところからお誘いいただいたので、ご厚意を受けて無料での収穫をさせていただきました。
土を掘ってミミズに出会いながら、ひとり5~6個収穫させていただき、そのうちひとつはすぐに園のキッチンで蒸してもらって、とれたての熱々を味わいました。
最初は塩をふらずに味わってもらい、途中から希望者だけ塩をふって食べました。ほとんどの子は「おいしい!塩いらない」と言って、食べていました。持ち帰ったジャガイモはお家で食卓に上ったことと思います。
急な芋堀りのお誘いでしたが、ありがたい申し出でもあり、年長さんに体験させてあげたかったので、盆踊りを後倒しにさせていただきました。年中さんは来年、年少さんは再来年同様の体験をしに行きますから楽しみにしていてください。
参観をしてもらう機会を作るのが難しい状況です。盆踊りは外で行うこと、2回に分けることを前提に計画しました。
園に来てしまえば密閉以外は避けられない場面だらけです。感染予防を考えるならやらないほうが良いに決まっていますが、1学期最終日の園児の体調が良好なこと、近隣での感染がないこと、保護者の皆様が感染対策をしっかりとって下さっていること、そして、この後はいつできるかわからないことから、参加はそれぞれ判断していただく自由参加にて行いました。目的は、園にいるときのお子さんの表情を見ていただきたかったからです。入園、進級して2か月余りですが、みんなよい表情をしていると思いました。
今年は写真屋さんも変更が多く大変な仕事になっているということですが、何とか時間を作ってきていただくことができました。犬のおもちゃに空気を入れ、水ヨーヨーを作って準備して下さったお母さん方、ご協力ありがとうございました。
はっきり申し上げますが、すべてを新型コロナウィルス感染症流行前の状態で行うことはできません。感染しないことと園生活をすることは相反する行為だということを頭にしっかり叩き込んで計画をしています。
当然、何もかも初めてです。細かい情報はネットからです。すなわち、何もかも手探りです。ご不便をおかけすることも承知の上です。命が危ぶまれるかもしれない状況で園生活を通常に近い形で行わなければならないことに矛盾も感じています。できるだけのことをする。それしか言えません。
今年、あるいは来年も、幼稚園だけでなく、すべての業種で、様々な変更があると思います。幼稚園もそれらに応じながら、新型コロナウィルス感染症の動向も踏まえ、子どもたちの健康と教育を最優先に考えて、行事の変更、教育内容や時間の変更を行うことが今後もあると思います。理解してご協力して下さっている皆様には本当に感謝しております。
予想しなかった出来事に対応する速さと整合性に関しては、個に合わせた対応ができるという意味で、自治体より、個人の方が優秀だと思います。東日本大震災と原発事故の時も、すべてを国や自治体の方向性を伺ってから考えるのでは遅きに失することもある、そう思って考えて行動したことが多々ありました。
今回のコロナ渦では、社会生活を営む上で、感染症という驚異を排除することが不可能であることを事実として受け止め、そのうえで国や自治体の決定に従って、幼稚園を始めなければならないという、非常に苦しい状況下での園生活を行っています。
みなさんご承知の通り、7月半ば頃からの感染状況は緊急事態宣言が出ていた時よりも深刻です。今年はPTAのバレーボール大会も中止の決定がなされました。必ず治る薬も予防法もない、最悪の場合命に係わるか後遺症が残る可能性がある感染症に、かかるかもしれないリスクを冒してまで開催する理由はないからでしょう。
国がGoToトラベル強行中の今、ここでしっかり考えなければならないのは、個人レベルでの判断です。先にも述べましたが、誰も予想しなかった出来事が起こり、現在のところ打開策はありません。それが現実です。まず、命を守る、そのために感染の可能性を少しでも排除する行動を、各自が緊張感を保ちつつ普通のこととして行う必要があると思います。
コロナ禍の私立幼稚園における感染予防を踏まえた運営については、各園の判断でと言われておりますが、基本的には行政の判断と意向をもとに判断して運営を行っております。教育日数については幼稚園は新型コロナウィルス感染症予防を優先してよいということで、皆さんには従来通り夏休みに入っていただきました。
預かり保育も人数が多くならないように、2号認定の方のみで、両親どちらかがお休みの日は休んでいただくようにお願いしています。仕事を始める予定があったけれど、今年はやめたという判断をした方もいます。
状況により、2学期も、密を避けるために分散登園等の対応が続くと思います。園生活をするにあたって、今後、国や自治体から休園要請が出ていない場合でも、保護者の皆様によく考えてご判断いただきたいと思います。
最近は、知り合いの知り合いが感染した、他県にいる親戚が感染した、などの情報が複数聞こえてくるようになりました。周囲のことを考えてきちんと情報発信されている方には頭が下がります。また、県外ですが、園児間の感染も出ているようです。
いつ、だれが感染しても不思議ではない状況の中での園生活をするとしたら、最低限、今までの予防対策だけは継続しなければなりません。メールに添付した市長メッセージの<今回特にお願いしたいこと>と合わせて下記をもう一度確認してください。

  • 登園前に家族全員の検温と体調確認(微熱、下痢、咳、鼻水、倦怠感、食欲不振等)はないか確認し、本人はもちろん、家族の一人が体調不良の場合も登園しない。前日に家族に同様の症状があった場合も登園しない。
  • 感染者と接触、あるいは接触した人と接触したことが判明した場合は2週間登園しない。
  • 体の清潔を保つ(毎日入浴し洗髪する。手洗いをしっかり行う)
  • マスク着用(夏場なので熱中症にならない範囲で)
  • 不要不急の外出は控える。外から帰ったら手洗いをする。
  • 換気をする。
  • 念入りな手洗いと必要に応じて手指のアルコール消毒をする。
何度も繰り返して申し訳ありませんが、三密のうち、密集と密接は、幼児が集団生活する場では、完全に回避することは不可能です。職員も皆さんと同じように、感染予防対策をしながら、仕事以外での行動歴の確認も行っています。上記の対策を皆で継続していきましょう。
夏休みの幼稚園は、預かり保育や消毒作業の他に、個人記録や指導要録などの記入や、2学期以降の行事内容についての計画見直しと立案、アートプロジェクトの細かな計画、他の幼稚園の先生たちと行う研修会の準備や、私立幼稚園協会のwebに載せる動画制作や会議など、幼稚園の教育発展を目指して、それぞれの仕事をしています。
夏休みに入る前に、放送で行った終業式での、夏休み中の3つのお約束です。
②早寝早起き ②3食しっかり食べる ③ 一日ひとつお手伝いをする
免疫力を下げないように、三食しっかり食べて夏休みを元気に過ごしてください。お手伝いも子どもにとっては楽しい遊びです。お手伝いしてありがとうと言われたら達成感も味わいます。
たとえ失敗しても叱らずに、どうすればよかったか、次はどうやるか、一緒に考えることを楽しんでください。指示通りにやることも必要ですが、間違ったり失敗したときになぜそうなったかを考えて、やり直す力はもっと必要です。上手にできたら次のステップに進めますし、何度も繰り返すうちにもっといい方法が見つかります。
以上は、幼稚園の立場でお話しさせていただきました。
社会にはたくさんの職種があり、様々な立場で生活をしていらっしゃると思います。大変な思いをしている方もたくさんいらっしゃるとお察しいたします。本当にお疲れ様です。長梅雨で気温の変化もありますので、どうかお体ご自愛下さい。
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